E&O保険が建設業界で注目!自社のミスでも補償可能な理由とは?
2024.06.03
建設業界で最近話題のE&O保険。
今回は、E&O保険と従来の保険との違いや補償のポイントなどについて解説します。
(今回のポイント)
①請負業者のミスが原因の賠償金が補償される!
②建設業の業界事情を背景にニーズが拡大している!
③補償が受けられないケースに注意しよう!
【当社は建設業専門の保険代理店です!】
当社、株式会社保険ショップパートナーは1985年に創業し、
・建設業保険で平均20~30%のコスト削減を実現
・契約後は24時間当社にて事故受付・事故対応
これらが多くのお客様に喜ばれ、2024年3月末時点で法人962社・個人3,710人の方々から保険契約をいただいております。
E&O保険とは?
E&O保険とは「エラーズ・アンド・オミッション(Errors And Omissions)保険」の略称です。
ゼネコンや建築設計会社、建築エンジニアリング会社などは建物に関する専門的なサービスを提供しますが、そのような専門的サービスの提供において事故が生じ、業者から発注者への賠償責任が生じた場合に補償が受けられるのが、このE&O保険です。
日本国内では「専門家賠償責任保険」や「業務過誤賠償責任保険」などとも呼ばれ、アメリカやイギリスなどの海外では「PI保険(プロフェッショナル・インデムニティ保険)」という名称で定着してきています。
・ミスや不履行が補償されるのが大きな特徴
E&O保険の大きな特徴は、従来の請負賠償責任保険や生産物賠償責任保険(PL保険)で補償されない損害が補償される点です。
従来ある請負賠償責任保険や生産物賠償責任保険(PL保険)などの保険は、賠償の責任が作業側にあり、かつ対人・対物事故を伴う第三者損害に対して補償される保険でした。
つまり対人・対物事故を伴わない、経済的損失だけが発生した場合には保険金の対象とはならず、自社で賠償金を支払わなければならなかったのです。
工事には多種多様な人が関わる分、品質不良や不具合が起きやすい建設業のリスクに対応する保険として、E&O保険は、建設業界から大いに注目されてきています。
E&O保険が生まれた背景
非常に有用なE&O保険ですが、この保険が生まれた背景には建設業界特有の事情が関係しています。
・事故は「単純なミスが原因」ということが大半
現場で起こった事故を分析してみると、不測の事態が原因の事故はほとんどありません。
一見して防ぎようのない事故のように思えても、よくよく確認してみると、作業に関わった誰かのミスが事故の原因となっていることが多いのです。
そうした事故においては、せっかく賠償責任保険をかけていても実際に保険金がおりるケースは少なく、請負業者側がただ損害を被るばかりなのです・・・。
そのため、業者側の責任による賠償であっても適用される保険が強く必要とされていて、E&O保険はこうした背景から生まれました。
・建設業界の人材不足も影響
建設業界の人材不足もE&O保険の必要性に影響しています。
「高齢によって引退する職人や労働者が相次いでいるのにもかかわらず、後進に技術が伝承されていない・・・。」というような建設会社が増加しているからです。
高いクオリティーかつミスのない作業には、どうしても熟練の技術が必要になりますが、経験不足の労働者だけで現場を回していれば、不備や欠陥工事はどうしても起きやすくなってしまうのです。
こうした背景から、第三者への賠償による企業の経済的損害が無視できないレベルになり、E&O保険のような商品の必要性が高まったと言えます。
・補償対象外のケースに注意
建設業者としてはぜひ加入しておきたいE&O保険ですが、注意点があります。
それは、E&O保険で保険会社から補償がおりるのは「賠償責任が生じた原因により、建築物に物理的な損失が発生している場合に限る」というケースである点です。
つまり、「建物の完成後に設計ミスが発覚し、サービスで工事をやり直さなければいけなくなった」といったケースの費用負担は、E&O保険の補償対象外になりますので注意してください。
・包括的な保険商品としておすすめ
上記のような注意点はあるものの、E&O保険は工事のリスクをより広くカバーしてくれる優れた保険だと言えるでしょう。
建設会社は、専門事業者として仕事を受注する形を取る以上、不幸な結果として施主や他人から賠償を請求される危険性をゼロにはできません。
そのような状況の中で、E&O保険は会社としての利益を確保しながら安心して業務を遂行するために、とても有力な手段となり得るのです。
まとめ
話題のE&O保険について、概要や特徴を説明しました。
これまで管理できなかったリスクに対応できるという点で非常に画期的であり、ぜひ加入を考えていただきたい保険です。
様々な保険会社がE&O保険を扱っているので、各社ごとの特徴を比較してみたい場合は「建設業専門の保険代理店」である当社までお気軽にご相談ください。
著者:小飯塚隼人(こいづか・はやと)
1983年生まれ。前職は大手損害保険会社にて代理店の営業推進を担当。「お客さまに一番近いところで保険を提案して、もっと喜んでもらえる仕事がしたい」との思いから、万が一のさいは保険でしっかりとお客さまを守る保険ショップパートナーの経営理念に魅力を感じ、2015年3月に同社に入社。同年11月に取締役社長に就任。「建設業をサポートする日本一の会社になる」という志のもと、年間2,000件を超える建設業保険の相談を受けるとともに、安全大会の講師も務める。得意分野は事故対応、事故対策、外装系など。趣味は映画、ランニング。
【当社は1985年創業の建設業専門保険代理店です!】
当社、株式会社保険ショップパートナーは1985年に創業し、
・建設業保険で平均20~30%のコスト削減を実現
・契約後は24時間当社にて事故受付・事故対応
これらが多くのお客様に喜ばれ、2024年3月末時点で、法人962社・個人3,710人の方々から保険契約をいただいております。
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