工事現場の熱中症対策!猛暑から作業員を守る秘訣とは?
2021.08.12
2021年は記録的な酷暑。各地で最高気温が40度を超える、猛暑日が続いています。
この時期、建設業界人が特に気をつけたいのが、熱中症。
適切な熱中症予防対策が現場で取られていなければ、最悪の場合、作業員が命を落としてしまう危険性もあります。
今回は、熱中症対策として有効な取り組みを紹介しましょう。
(今回のポイント)
①熱中症は死亡災害になる場合もある!
②気象情報に気を配り、現場の熱中症対策をしっかりと!
③応急処置は、とにかく体温を下げて水分をとらせること!
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熱中症の症状と原因は?

そもそも、熱中症とはどういった症状や原因で起こるのか、簡単におさらいしましょう。
・死亡災害も多い
熱中症とは、ゆきすぎた高温多湿の環境により、体内の水分や塩分(ナトリウム)のバランスが崩れたり、調整機能がおかしくなったりして起きる病気です。
具体的な症状としては、めまいや筋肉痛、過度の発汗、悪寒、頭痛、高体温など。意識障害や手足の運動障害、痙攣などに発展する場合もあります。
最悪のケースでは死亡災害になることもあり、国土交通省の管轄企業のうち毎年20人程度が職場での熱中症によって亡くなっています。
現場の作業服は風通しが悪く、新型コロナウイルス対策でマスクの着用も指示されているため、作業現場では特に対策に気をつけなければいけません。
熱中症をどうやって防ぐか

それでは、現場で熱中症を防ぐ具体的なポイントを解説しましょう。
・現場の気象情報に要注意!
建設現場の熱中症対策としてまず重要なのが、管理側が現場周辺の気象情報を把握しておくことです。
暑さ指数の計測計を持ち歩いたり、熱中症予防情報メールサービスに登録したり、スマートフォンアプリを活用するなどして、気象情報の把握に努める必要があります。
管理側は熱中症のリスクが高いと判断すれば、作業員に注意喚起するとともに、作業時間の短縮などを検討して、熱中症予防に取り組みましょう。
熱中症リスクの低い日に屋外作業を回すよう工程を変更するなど、管理側が工夫することでリスクを防げます。
・現場でできる熱中症予防の取り組み
作業員の熱中症を防ぐためには、次のような工夫が考えられます。
・散水によって気温を下げる
・大型扇風機やファンを置いて冷却する
・足場に遮光ネットとドライミストを設置する
・経口補水液や塩タブレット、スポーツドリンクを休憩所に常備する
・ファン付きの空調服を作業員に配布する
・コンプレッション、アームカバー、ヘルメットインナーといった冷感効果のある作業着を配布する
ほか、国土交通省が熱中症対策の好事例をまとめた資料も、ぜひあわせてご参照ください。
熱中症が発生してしまったら!

対策を行っていても熱中症が発生した場合、どう対応すべきでしょうか。
・応急処置のコツ
ここで、あくまでも応急処置ではありますが、熱中症の患者に対する措置を解説しましょう。
①クーラーのきいた室内などに患者を避難させる
着用している服を脱がせて、露出した皮膚に水をかけてうちわや扇風機で扇ぐことで、上がった体温を正常に戻します。
氷のうを首、脇の下や太ももの付け根部分に当てるのも有効です。
とにかく、冷却することで一刻も早く患者の体温を下げるのです。
②冷たい水や経口補水液を自分の手で持たせて、水分を補給させる
患者に呼びかけても反応がなかったり反応がおかしい場合、無理に水分を摂取させると誤飲を起こす恐れがあります。
そのような場合は速やかに病院に搬送し、点滴を受けさせましょう。
まとめ

建設現場の熱中症について解説しましたが、作業員の熱中症については、それが業務に起因する場合、労災保険の適用を受けられます。
民間の保険で休業補償などをカバーできる可能性もあるので、熱中症による被害が発生したら、まずは保険が活用できないかを確認してみましょう。
著者:小飯塚隼人(こいづか・はやと)
1983年生まれ。前職は大手損害保険会社にて代理店の営業推進を担当。「お客さまに一番近いところで保険を提案して、もっと喜んでもらえる仕事がしたい」との思いから、万が一のさいは保険でしっかりとお客さまを守る保険ショップパートナーの経営理念に魅力を感じ、2015年3月に同社に入社。同年11月に取締役社長に就任。「建設業をサポートする日本一の会社になる」という志のもと、年間2,000件を超える建設業保険の相談を受けるとともに、安全大会の講師も務める。得意分野は事故対応、事故対策、外装系など。趣味は映画、ランニング。
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