地域の工務店のミカタ!第三者の制度を活用してお客さまに「住まいの長期保証」を約束しよう!
住まいは引き渡したら終わりではなく、お客さまのライフスタイルの変化や周辺環境、そして年月の経過に応じてリフォームやメンテナンスを行いながら、長く大切に住みつづけていただけるようにすることが必要です。
そのため、大手ハウスメーカーやパワービルダーは、引き渡し後のアフターサポートとして、長期保証を導入し、地域の工務店との安心感の違いを積極的にPRしています。
しかし、長期保証の導入は資力やノウハウがなければ大きなリスクを伴うものであり、地域の工務店が容易に導入することができないのが現状です。
今回の記事では、長期保証の魅力と、地域の工務店の皆さまが信頼性の高い長期保証を導入するために活用されている今注目の制度についてご紹介します。
(今回のポイント)
・お客さまの安心には、長期保証が重要!
・第三者の制度を活用することで信頼性の高い長期保証が実現可能!
・制度を導入して大手ハウスメーカーの市場を奪う!
地域の工務店ならではの魅力

地域の工務店の皆さまは、人と人とのつながりを大切にし、信頼関係を築いています。お客さまの要望に寄り添った家づくりができる魅力は、地域の工務店ならではです。
大手ハウスメーカーなどが保証やアフターサービスを積極的にPRしているのは、お客さまの目を地域の工務店の魅力ではなく、弱みに向けさせるためです。
逆に言えば、その弱みやお客さまの不安を払しょくできれば、地域の工務店を選ぶ後押しになります。
そのため、地域の工務店でも長期保証を導入するところが増えてきています。
「住まいの長期保証」とは?
通常、住宅会社は引き渡しから10年間は瑕疵担保責任を負うことが法律で定められています。
つまり、10年以内に工事のミスによって住宅の傾きや雨漏りなどの問題が発生した場合は、住宅会社がその責任を負わなければなりません。
一方で、住宅は10年ごとに買い替えるものではなく、長い期間にわたって住み続けるお客さまにとって大切なパートナーです。
そのため、10年を経過した後に工事のミスで問題が起きたときに、お客さまが多額の補修費用を自己負担しなければならないことは、大きな不安材料になってしまいます。
この不安を解消し、安心して家を購入してもらえるように、大手ハウスメーカーをはじめとする住宅会社では、10年を超える20年、30年、60年保証といった長期にわたる保証を提供する取り組みが進んでいます。
第三者の制度を活用した「住まいの長期保証」
品質管理や検査によってミスを減らすことはできますが、完全にゼロにすることはできません。
万一のときは、住宅会社がしっかりと責任をもち、お客さまの大切な住まいを長く守り続けること、その約束が長期保証です。
そんな長期保証の導入を皆さまにおすすめしたいものの、先述したように、地域の工務店の皆さまが大手ハウスメーカーと同等の長期保証をするのは容易ではありません。
長期保証を導入するだけでは、お客さまの「本当に保証してもらえるかどうか」という不安は拭えませんし、安易に導入すると皆さまが大きなリスクを負う可能性があります。
そのため、これらの課題を解決できる第三者の制度が注目されているのです。
第三者の制度を活用した「住まいの長期保証」を導入した事例をご紹介
<神奈川県 A工務店の導入事例>
□経緯
資材の高騰で販売価格を上げる決断をしたのですが、その結果、急成長している大手と競合するようになりました。
保証年数を聞かれることが増え、競合した際の失注率が高くなっていたので、現場から長期保証の導入を検討して欲しいと声が上がったのがきっかけです。
□住まいの長期保証導入後(第三者制度としてMEASのスマイノミライを活用)
まず保証の面で失注することがなくなったことは大きいです。
大手の競合に保証面が弱いことを言われるだけではなく、少子化の影響なのか、ご両親の干渉が強くなっていて「保証が弱いところでは建てるな」と反対されることもあったので。
この成功をきっかけに、さらに価格帯を上げた新ブランドを立ち上げました。
大手ハウスメーカーの市場を奪えるようになった結果、受注も好調で、社会情勢の影響を乗り切ることができています。
新築の受注以外の効果としてよかったのは、「自分たちは長期保証ができている品質の高い住宅を提供できるんだ」という社内の意識改革に繋がったことです。
採用の場面でも、お客さまに向き合って家づくりをしている証として長期保証をしていることを伝えることで、自社のPRに活用しています。
まとめ
多くの人がリスクに対して敏感になった今、アフターサポートのない住宅会社が選ばれる時代ではなくなりました。
お客さまに安心して住まいを購入していただく、安心して住みつづけていただくためにも、第三者の制度を活用した信頼性の高い長期保証が重要になっています。
お客さまと地域の工務店の皆さまの双方が安心できる「住まいの長期保証」を導入し、長く安定した経営を続けられる魅力的な工務店を目指しましょう!
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著者:小飯塚隼人(こいづか・はやと)
1983年生まれ。前職は大手損害保険会社にて代理店の営業推進を担当。「お客さまに一番近いところで保険を提案して、もっと喜んでもらえる仕事がしたい」との思いから、万が一のさいは保険でしっかりとお客さまを守る保険ショップパートナーの経営理念に魅力を感じ、2015年3月に同社に入社。同年11月に取締役社長に就任。「建設業をサポートする日本一の会社になる」という志のもと、年間2,000件を超える建設業保険の相談を受けるとともに、安全大会の講師も務める。得意分野は事故対応、事故対策、外装系など。趣味は映画、ランニング。
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